ある美術館のために特別に制作した
純金広幅のアートワークがついに完成いたしました!
製作期間は意匠から織りまで約90日間。博多織最古の織元・西村織物の広幅1800口900連結ジャカード織機と二人の伝統工芸士が、匠の技で織り成しました。
織り幅1メートル、全長はなんと、3メートルを超える大作です。経糸は某老舗メゾンにも愛用されている世界最高品質の絹ブラタク糸を使用。グランド部分には純銀糸、柄部分には贅沢にも二十四金の本金糸を織り込みました。風にたゆたう葉とたわわに実った葡萄。そして蔦がエレガントに伸びゆく叙情的なデザイン。豊穣の象徴である葡萄と、ともに描かれた蔦は永続的に繁栄する力の働きを意味する吉祥柄です。
織り機法では博多織伝統七品目の一つである絵緯博多の技法を駆使し、葡萄の本金部分はふくれ組織で織られています。さらに燕返し(一目に同じ緯糸が二重になる)で織ることにより、このアートワークに立体感と奥行きをあたえています。
シルクの高貴な光沢と黄金の光のコラボレーションで、見る場所により全く違う表情が魅力です。
このような名誉な仕事をさせて頂きました、美術館のオーナー様、心より感謝申し上げます。