今回は帯を製織する際に重要なアイテム
紋紙についてご紹介致します。
紋紙とは、意匠で図案を起こしたものを八寸帯の場合
幅約6~7㎝、長さ約45㎝くらいの段ボールのような
厚紙に穴をあけてデータ化した紙です。
この紋紙を連結させて一本の帯の柄を作っていきます。
多いもので1,000枚くらい長い物もあり、重さも20キロ
くらいになります。
紋串
こちらの針金のような道具と紋紙を紐で括り付け
これをジャガード機にかけて製織するという流れになります。
こちらも弊社は手作業で括り付けていきます!
穴が開いてる部分にはジャガードの横針が通り、
通った部分の仕掛けは上がり、
製織している帯の柄に糸が浮かび上がります。
最近はフロッピーディスクなどで織る事も多くなっていますが、
紋紙は悪くなった場所の特定がしやすく、補修が簡単な利便性もあります!
弊社には紋紙を彫ることが出来るピアノという機械があります。
真ん中の溝に紋紙をセットし
中央部にある13個のボタンを操作しながら穴をあけていきます。
針位置に沿って穴を開けないといけないので、
集中力と指の柔軟性が要する仕事になります。
穴が一つでも間違えば、柄は狂ってしまいます。
紙一つといえ、とても重要な働きをしてくれています!