第118回博多織求評会に出品致しました着尺が、経済産業大臣賞を受賞しました!
訪問着 萬松清水(ばんしょうせいすい)
●制作ストーリー
博多織の起源である鎌倉時代、仁治ニ年の事、博多の町は疫病が流行し猛威を奮っていました。
当時、中国大陸より帰還した臨済宗の僧、聖一国師が自身を神輿に担がせ町中に聖水をまいて清めたところ、疫病が治まったという言い伝えが残っています。(現在の博多祇園山笠の源流と伝えられています)
西村織物ではこの縁起から着想を得、萬松の松を松芽、若松、老松と大中小、三つの地紋をあしらい、清水(きよいみず)を先染めの緯糸、五層の青色で表現。延命長寿の願いと、疫病退散の祈りを込め制作させていただきました。織技法では緯糸に壁糸と駒糸、双方の糸を地と柄にそれぞれ用い織ることで、この織物に奥行きのある重厚な面持ちを与えています。
西村織物 博多織献上館にて11/9(月)~11/14(土)まで、開催しておりました業者様向けの西村織物展も無事に終了致しました。
コロナ禍にも係わらず、たくさんの方々にご来場頂き、誠にありがとうございました。
皆様から頂きましたご意見を糧に、さらに物づくりに精進したいと思います。
弊社ホームページ上にオンライン求評会のバナーを設置し、配信しておりますのでぜひご覧下さい!
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